Red Spacial というギターについて、思うこと。あのクイーンというバンドのギターリストのブライアンメイが、お父さんと一緒に作ったという自作ギターのことです。一般的にか世界的にか知りませんが、Red Spacialというものです。クイーンが活躍していた1970年代にグレコというメーカーからコピーモデルが、当時9万円くらいで発売されていたのを覚えています。それがすごく欲しかったのだけど、まだ子供だったからお金もなく買えませんでした。厳密にいうと、似てるようで似ていないものでしたね。セレクタースイッチの形状が全然違うし、現物は見たことないけど、人の話では、あまりいい音ではないないらしい。でも今では、結構プレミアついているかもしれない。それで、どういうわけか最近、このRed Spacialが、ブームになっているような気がしてきました。日本のメーカーで本物そっくりということで、Red Spacialを発売してきました。でも、実際にあのクイーンの音は、スタジオで随分と加工されているような気がするし、ギターにエフェクターをいろいろ繋いでいると思います。昔からトレブルブースターとかフェイザーやディレイ等々何かと使っていたと思います。実際にレコードの中には、メイクオブラブという曲の中間部でレッドツェぺリンのホールロタラブのように幻想的な音作りをしている部分があるんだけど、ギターだけでは、無理じゃないかなあと思います。やはりシンセサイザーやサンプラー等々使っているのかな。
だけど、クイーンファンは、幻想を抱いてしまうのです。Red Spacialを手に入れればあの音が出せるのだということに、そして、現実は厳しいということで、とにかく少しは近づけたということで、内心諦めてしまうのでしょうか?
そんなに甘くないのですよね。クイーンだってものすごく時間をかけてレコーディングしているのだから、そんな簡単に真似ができるわけがないでしょう。実際、ライブ演奏は、多重録音のレコードのようにいかないから、クイーンの名曲「Bohemian Rhapsody」もライブではオペラ部分は、録音されたものをかけていますよね。でもクイーンファンは、それはそれで無理なのは承知だからレコード通りに演奏できなくても許しちゃうんです。というか最近は、それに近いとかもっと露骨に口パクとかありますからね。
ギターに関しては、特にディレイマシンは、今では、珍しくなくなってきましたからね。ブライアンメイのような感じは、遊んでいても適当に出せるような気がします。
サードアルバムの1曲目ブライトンロックなんかは、ディレイマシンを使っているのだけど、BOSSのGT5という昔のマルチエフェクターにそういうパッチがあって結構似ている音だったと思います。
で、話を戻しますと、いまだにRed Spacialのコピーモデルを手に入れていないのですが、こうした期待感を裏切られたり、がっかりしたりするのが嫌なので買わないと思います。正直なところとお金がないので買わないと思います。
子供の頃、お金が無くて買えなかったけど、大人になってもお金がなくて買えません。これがオチです。
ではまた。